クックパッド株式会社に入って1年半経った

ここに身の上話などはほとんど書いてこなかったのだけれども、これまで多くの人の入社ブログ,退職ブログを参考にしてきたこともあって改めて自分でもなぜ入社したのか、入社してみてどうなのかをまとめておく。


なぜ入社したのか?

高校生くらいの時から元々は発展途上国で働きたいと思ってて、というのは高校1年生の頃にスタディツアーでカンボジアに行ったことがきっかけ。
ぬくぬくと暮らしてきた僕にとって内戦の傷跡は衝撃で、こんな世の中にしたくないぞーと思って世界銀行マザーハウスみたいな方向性で活動している企業で働きたいと思ってた。
それで大学に入って、開発経済学を専攻したり発展途上国向けのモノづくりに手を出したりとかいろいろしてた。

転機は大学2年の頃にやってきて、近親者が大病を患いいろいろな面で追い詰められることになる。
日常生活がガラッと変わってしまったと同時に、遠く離れている見たことがない発展途上国の人に向けて働くのではなく、今近くにいる人のために何かできないか、"健康"という領域で何かできないのか...と感じるようになった。


それでどんな手段が一番いいかと考えて、webサービスやアプリを使った問題解決が自分が今できて一番いい手段と考え、アプリを作ろうと決めた。
最初は自分で企画をして、自分で開発をしようとしてコードを書いてたけどいかんせん思うように進まず、たまたまイベントで知り合った別の学部のエンジニアにプログラミングを教えてもらおうと連絡をして、最終的にプロジェクトにジョインしてくれて、2年弱一緒に開発。本当にありがたかった。 

この時作ったものとしては、キャラクター万歩計アプリや健康食のレストランだけを集めたグルメサイトとか、検索結果に基づいて病気の前兆を予測するものとか。作り始めた2年の最初の方はあんまりうまくいかなかったけど、3年になって徐々にサービス作りに慣れてきてコンテストで賞貰ったりそれなりにやってた。
ただ今思うとコンテストとか出ずに、即大学辞めて東京に出てくるべきだったなあ。滋賀の山奥でチマチマやっている場合ではなかった。

実力の足りて無さとヘルスケア領域の難しさが分かってきて、このまま起業ごっこを続けても意味が無いというのが分かってきて、大学生活でのチャレンジは終えて就職しようと決めました。それでサービス開発インターンでいい成績(優勝)*1を残したクックパッドに就職しようと決めて入社に至る。

 

クックパッドを選んだ理由は3つあって
- ヘルスケア領域で実際に役に立つサービス(高血圧,糖尿病の人向けのレシピ提供)を作っていたこ
- 子会社や関連会社が沢山あって社長の数が多かったこ
- 売上主義ではなくて、ユーザーへの価値というところが一番重要な開発スタンスであること

入社してみてどうか?

入社したら色々あって上記で述べた理由のうち2つが無くなってしまってどうすっかなと思いましたが、誰かに雇用されるサラリーマンとしては仕方のないこととして受け止めつつ3つのこと決めた。
もっと料理を好きになること、目の前の仕事を全力でやること、好きになれない&全力で打ち込めないなら辞めること。

もっと料理を好きになるということに関しては、ミスターミニットの迫俊介さんが靴事業に関わるときになったブログを参考にした。

blog.livedoor.jp

 なんらかの事業に携わるときには、その事業で扱う商材やサービスを好きになった方が仕事のパフォーマンスが上がる。これは議論の余地があるところだと思うが、商材を好きでいたほうがその仕事に取り組むことで得られる楽しさが増えることは少なくとも間違いないと思う。

つくれぽ100件を目指して、平日はなるべく料理して土日は作り置きをして、料理教室に行ったり、レシピ本や料理に関する本を読んだり、調理器具(包丁,鍋)をいいものにして、食洗機を買ってと意識的に色々やった。
結果として料理って楽しい! 美味いものを作り上げるプロセスって面白いし、これは世界をもっと良くすると感じるようになった。

目の前のことを全力でやるということに関しては、中々至らないこともありながら必死でやった。ユーザーインタビューとかもかなりやったな...1年目のまとめの記事はこちら。

careerhack.en-japan.com


必死でやる中で分かってきたのが、自分は「何かしらの課題を抱えている人へその解決策としてサービスを提供することに喜びを感じていること」「今あるものの完成度を高めていくよりも、新しいものをゼロから作っていくことの方が向いてる」ということ。

それでここで働いて世の中に価値を提供し続けることに決めた。それが去年の年末。
今年に入ってからは優秀な人達に囲まれて仕事の難しさに苦しみながらも楽しく働いている。
どんな仕事してるかとかについてはまた書きます。多分。